もう遥か昔の事のように感じますが、
秋休み期間に室内楽セミナーを受けてまいりました🎵
以下記憶を辿ってる割には、長いです。
今回の受講曲
メンデルスゾーンの三重奏は、
第1楽章:松本和将先生と小林美恵先生のレッスンで。
第2楽章:人生初の室内楽レッスンを受けた2年前にこのセミナーで、チェロの唐津先生に。
第3楽章:譜読みは済んでるけど、冒頭のピアニスト泣かせのパッセージで本当に泣けるので、まだ未開封(笑)
とこんな感じで、ジンワリジンワリきていて、今回の第4楽章は、
ヴァイオリンを上里はな子先生、
チェロを大島純先生というこれまた贅沢な組み合わせで、レッスンいただきました🎹
初めの通しの合わせが終わった後、大島先生が、
『はっえーーーー😱』と叫び、
はな子先生が、
『ごめーん、私が速いんだよね。いやうちの旦那様(松本和将先生)がめちゃ速いのよ😂』
というフォローをしていただきましたが、
後々録音を聞くと、テンポが上がっていたのは私だ…とガクッと落ち込んだわけです。。
兎にも角にも疾走するイメージだった、そのイメージだけだった4楽章ですが、チェロの主旋律の美しさに改めて気付かされたり、
ピアノながら絃楽器特有のレガート奏法、クレシェンド奏法も学んだ曲でした。
3楽章は…まずはもう少し自己練をせねば😢
そしてそして、大問題発生だったのが、ブラームス。
大好きだったこの曲をブラームス弾きでもある漆原啓子先生にご指導いただけるだけで足がガクガクしてしまい、でも10%くらいはウキウキで臨みましたが、その見えないおーーーーきな壁に文字通り体当たり。。
ブラームスの得意な作曲技法でもある3:2のズレ。
大きな拍は4分音符6個/小節。
その中を、3連符(=4分音符1個分)6個と、
8分音符12個で、ザックリ3:2のズレたように聞こえさせるリズム。
ソロの曲でもしばしば見られるし、リトミックで3:2を結構やってきた身としては、そこまでの抵抗もなく譜読みはしていたんですが…
ヴァイオリンとの3:2になると、途端に聴けなくなる😐
自分の音も耳が追えなくなれば、
啓子先生のヴァイオリンの音も行方不明、耳が。
この第1楽章のピアノ譜はメカニック的にはそこまで難しくないものの、
ヴァイオリンとの合わせ、音質、舞曲的なリズム感と、和声変化などのテクニック的に超〜〜難しかったことに、レッスン中にやっと気づいたのでありますm(_ _)m
初回のレッスンでは、あまりにも合わなさすぎて、啓子先生が大きくアナリーゼを教えてくださり、
2回目のレッスンでも、やはり焦って焦って何もできず。
洗足駅から帰る道中、ジーっと楽譜を見つめながら、
『明日の本番やだな。』とか、
『ブラームスはきっと算数得意だったんだろな。』とかもう落ち込みすぎて妄想に逃げ…
けれど、ブラームスの愛の深さを派手な演出ではなく、和声の移り変わりの美しさや、誰が聞いても心打たれる旋律で表現するという彼の人柄を感じさせるな〜😭😭と感動するのです。(ヒトの演奏なら)
啓子先生に真横で弾いていただけるチャンスはもうこの先の人生2度と無い!と奮い立たせて、実家で夜な夜な練習というよりは研究。
(この日はなんと主人は夜勤だったのでーす😝ウェーイ🎵)
そして本番。
この日の修了コンサートは、8時間にも及ぶマラソンコンサート。
巨匠達の演奏を真ん前で聴き続けられる贅沢な日。
自分の演奏さえなければ、1年の中で最も楽しみな日でもあります。
そして迎えた雨の歌。
皆どの受講生も、漆原啓子先生の雨の歌を生演奏で聴けるなんて機会を逃すまい!という意気込み。
冒頭のピアノの和音の音質ですべての空気が決まるなと、
ピアノさんよ、どうかよろしくね☹️って思いで始めました…
結果、全然聴けなかった啓子先生の美しい旋律がよく聴こえ、
演奏しながらも、『なんて綺麗なんだ…』と心の中で号泣😭
後に、啓子先生や松本先生から『ちょっとピアノが引っ込みすぎな所もあったけど、少しずつ良くなってるね!』と嬉しすぎる言葉をいただけました。
セミナー後、やっぱり欲しくなって買った漆原啓子先生のブラームスヴァイオリンソナタ全曲のCD。
私のピアノ奏法に関しても課題をいただけた実りあるセミナーでした。
また別の機会で室内楽を受ける事になりそうなので、それまでに進化できるように日々鍛錬。
おまけに演奏会後のはしゃぐ先生方と打ち上げの様子🎵