桜満開の新年度🌸
晴れのお天気が続いて、とても清々しい気持ちで4月を迎えられた方が多いのではないでしょうか?
そんな中わたしは3月最終週にお休みをいただき、初めて広島へ。
呉で行われた室内楽セミナーに行ってまいりました。
数年前からちょこちょこお世話になっている松本和将先生が主にマネージメント?されていて、以前からこのセミナーの存在は知っていたものの、
距離的なことや、時期的なことで敬遠してしまっていたのですが、
終わってみた今の感想は
『もっと早くに来ればよかった』
これまでにも室内楽セミナーは何度か参加したことがあり、その都度大きな収穫があるのですが、こんなにも濃いぃ〜5日間を過ごすとは思いもせず。
なんたって、この上ない環境!
呉駅前のホテルに滞在し、ホテルから会場となる呉市文化センターまで徒歩5分。
このセミナーのために、この芸術文化センターの全ての施設が5日間貸切に。
また個人レッスンや練習用のために他にもサロンや楽器店がまるごと使え、全て徒歩10分圏内。
そして呉の駅周辺は全て碁盤の目になっているので迷うことはまずないのです。
大通り沿いの川。
遠くに見える連峰にちらほら桜が咲いていました🌸
そしてこの環境の中で、さらなる贅沢なのはそのレッスン。
今回もピアノトリオで参加しましたが、ヴァイオリンかチェロに先生1人、その他に指導の先生が2人つくのです。
ほかの方のホールレッスン中。
受講生よりも先生の数の方が多いの図。
そんなレッスンが2回。
合間にはピアノだけの個人レッスン2回。
修了演奏会前にホールで合わせ1回。
また練習室は9:00〜21:00まで使え、
ほかの受講生のレッスンは聴講し放題。
なもんで、この数日間は
朝から練習
↓
聴講
↓
レッスン
↓
聴講
↓
夜まで練習の連続。
ま、その間にも美味しいものもしっかり食べほんの少しの広島感を満喫。
これは食べとかないとね〜のやつ。
今回の曲は、ラフマニノフ ピアノ三重奏『悲しみのトリオ』第1番 ト短調。
19歳のまだ若さを感じさせる作品ながら、
テクニックや和声からラフマニノフ色全開のこの作品。
単一楽章で約15分。
ピアノパート自体は、メンデルスゾーンやブラームスほど難易度は高くないものの、
メロデイの掛け合いや、それぞれの旋律の活かし方など考えることが隅からすみまでありました。
ご一緒した先生は、日本最大級のチェリストと名乗る、向井航先生。
ヴァイオリンは受講生の大学2年生の方でした。
初っ端のレッスンで松本先生に、
『あのさー瑛子ワールドすぎるよ。もっと弦がなにをやりたがっているか汲み取らないと!』と公開処刑。
それからバランスのこと、
音の飛ばし方のこと、
アンサンブルするときの心構えなどなど、
色んな先生からほんとーーに大事なことばかりを浴びるように教えていただきました。
そしてあっという間に迎えた修了演奏会。
朝からホテルの部屋のテレビモニターでまず向井先生を拝み(笑)、
題名のない音楽会にて。
そして朝のゲネを終えて、13:30〜19:30のコンサート。
演奏中、曲のことには集中しながらも、
『あ、弦とピアノがこの大きなホールでどう響いてるかよく聞こえる…この感覚は数年前までなかったかも…。た、た、楽しい!』
って感じつつ、思いっきり一小節だけ音を外しましたが、今自分ができる精一杯の演奏はできたかと思います。
修了演奏会のあと。
向井先生はとにかく優しい。ただ優しいだけでなくて、どうして先生は優しくおしえるのか、その裏にはどんな考えがあるのか、
人と楽しく音楽をやるためには何するか?など、この先の音楽人生の励み、糧になる言葉をいただきました。
今回の先生方は日本を代表する神レベルばかり。
ピアノの松本和将先生に下田望先生、
ヴァイオリンの漆原啓子先生、上里はなこ先生、島田真千子先生、
ヴィオラの坂口弦太郎先生、
チェロの向井航先生、辻本礼先生。
なんだかラッキーな事にほぼすべての先生に助言をいただくことができて、それを手帳に書き留め、自分のお土産にしたいと思います。
長い音楽人生の中のたった5日間でしたが、絶対財産になる時間であったと確信しています。
先生方、とっっても温かい主催者の方々、フレンドリーな受講生、
また『行っておいで😊』と送り出してくれた主人、すべてに感謝です🧡